胃を始めとする内臓の付近には痛みを敏感に感知する神経があるため、眠れないほど痛くなるということも起こり得ます。
胃が痛いと言っても実際には胃だけでなく、十二指腸潰瘍などの可能性もあります。
胃がんのように非常に重い病気が潜んでいる可能性もあり、そうでなくても生活に支障をきたすケースは少なくないので対処法を知っておくと役立ちます。

胃が痛くなった際に症状が軽い場合はセルフケアをすることも有効になります。
胃が痛い時には意外かもしれませんが、なるべく空腹にならないようにすることが重要です。
しかしながら痛みがあまりにも強すぎる場合は食べるのが難しいケースもあります。
その場合は痛みがある程度落ち着くまでは食事を控えて、その後消化に良いものを食べるのがおすすめです。
胃酸の分泌を抑える作用のある薬を服用するのも有効です。

ウイルスによって胃が痛んでいる場合は体外にウイルスを排出する必要があります。
どんな治療法を用いたとしても治るまでには時間がかかるので安静に過ごすことがとにかく重要になります、下痢や嘔吐で水分が失われがちになるので水分補給は頻繁に行っておく必要があります。

セルフケアで治せない場合や明らかに症状が重い場合は医療機関に受診することが大切になります。
その理由はいくつかあります。
まず1つ目に実際に胃の症状かどうかを確かめるためです。
人間の身体の痛みは神経を通じて脳が認識するため、必ずしも痛い部分を正しく把握しているとは限りません。
胆のうや肝臓、膵臓、はたまた心筋梗塞であったというケースもあります。

もう1つの理由は重病が潜んでいるケースです。
一時的にお腹が痛いといったことはほとんどの方が経験をしたことがある症状です。
しかし、もしも胃がんなど命に関わる病気によるものだった場合は早期治療が必要となります。
実際にただお腹が痛いだけと考えて放置していたら実は大きな病だったというケースもあります。
場合によっては手術による治療が必要となることも考えられます。

それぞれの胃に関する疾患の症状の違い

胃に関する疾患は様々な種類があり、症状が似ていてもセルフケアで治せるものから、医療機関での治療が必要なものまで存在します。
強い症状が現れるからといって重大な疾患とは限らず、反対に軽度でも命にかかわる疾患の場合があります。

不快感や痛み、嘔吐や食欲不振が起こる急性胃炎は、食事や薬の影響によって粘膜に炎症が起きることで発症するのが特徴です。
繰り返しなることで、慢性胃炎に発展するおそれがあるので注意が必要です。
慢性胃炎になると、空腹時の痛みや食後の腹痛、胸やけや吐き気などの症状が常に現れるようになります。

胃潰瘍は、食べ物を消化するための酸が粘膜まで消化してしまい、ただれや傷を与えていることで起こる疾患です。
症状が悪化すると、筋肉まで酸が到達してえぐり取られた状態になることもあります。
痛みの程度は個人差があり、眠れないほど痛い症状が現れる人もいれば、自覚症状がほとんどない人もいるのが特徴です。
食事中や食後などに痛みが現れることが多く、他にも胸焼けや吐き気、げっぷが酸っぱいなどの症状があります。
黒ずんだ血を吐いたり、コールタールのような粘り気がある黒い便が出る場合、胃から出血している可能性があるため、早めの治療が必要です。

胃がんは、正常遺伝子が傷つくことでがん細胞へ突然変異し、発症に至ります。
がん細胞が増殖するに従い進行し、体中に転移してしまうと命を失う危険性もある疾患です。
しかし、早期に発見して正しい治療を行えば、ほとんど治ります。
痛みの強いイメージがありますが、目だった初期症状は現れず、症状に気が付いた時には進行している可能性があります。
代表的な症状は、胸焼けや吐き気、みぞおちの痛みや膨満感です。