メロセットはどうしても眠れない時に役立つ睡眠導入剤の一つですが、服用後すぐに急激な眠気が訪れる種類の薬と違って穏やかな作用でゆったりとした眠りがもたらされます。
メロセットの有効成分メラトニンは眠らせることだけが目的ではなく、睡眠リズムを整えて健やかな日常サイクルを取り戻すサポートも行い、心身の健康維持に役立てることもできます。

夜きちんと眠れない日が続くことで昼間活発に活動すべき時に急な眠気や倦怠感に見舞われ、集中力も低下するため作業効率なども落ちてしまいます。
昼間うとうとすることで夜に目が冴えてしまい寝付きが悪くなる入眠障害や中途覚醒、熟眠障害や早朝覚醒といった不眠症の特徴的な症状に見舞われるようにもなりかねません。
いったん睡眠リズムが乱れてしまうと自力での改善が難しくなるため、メロセットのメラトニン作用を役立てて早期に睡眠リズムを改善させ、良い生活サイクルに戻しておく必要があります。

メロセットに含まれるメラトニンは人の脳内でも分泌されている睡眠ホルモンで、日没後から夜にかけて分泌されます。
メラトニンの原料はセロトニンで、こちらは朝の太陽光を浴びることで体内時計がリセットされて分泌が始まり、その際次のメラトニン分泌が14~16時間後に始まるよう予約スイッチが入ります。
夜型生活が続いて昼間十分にセロトニンが分泌されないとメラトニンは材料不足になる上、体内時計にも乱れが生じて不眠に陥りやすくなります。

メラトニンは年齢が上がるにつれて分泌量が減って行くことに加え、朝日を浴びない夜型生活でセロトニン不足になるため不眠がなかなか改善しないことになります。
足りなくなったメラトニンを補うのが睡眠導入剤メロセットで、メラトニンの作用によって心身をリラックス状態に導く副交感神経を優位にして血圧や体温、脈拍を下げて身体を入眠態勢に導き、それが脳に伝わって自然な眠りがもたらされます。
メロセットは他の睡眠導入剤で心配される副作用が少ないと言われていますが、たとえ少しの副作用であってもそれを避けるための注意点を把握しておく必要があります。

メロセットの副作用

メロセットは眠れない時に飲んですぐに急激な眠気が来るタイプの睡眠導入剤ではないため、効き目が薄いからと1回の摂取量を超えて多く飲むことは避けるべきです。
ほかの薬同様、寝酒と称してアルコールと共に摂取することも副作用を招くことになります。
コーヒーなどカフェインとの併用も避けるべきで、メロセットの有効成分メラトニンが肝臓で分解されにくくなり、メラトニンの血中濃度が高まって副作用が起こりやすくなると言われます。

メロセットがほかの睡眠導入剤よりも安心感が高い理由の一つが依存症になりにくいこととされていますが、あまりに長期間服用し続けると自分自身でメラトニンを分泌する能力が弱まってしまうとも言われているため、メロセットはあくまでサポート役として睡眠リズムを整えることに役立てて、ある程度良い日常サイクルで毎日を過ごせるようになったところで徐々に使用を減らしていくといった判断も必要とされます。

メロセットの有効成分メラトニンには免疫機能を整える働きもあるとされており、健康な人にとっては有効な作用ですが免疫系の病気にかかっている人の場合、メラトニンの作用がマイナスになってしまう恐れもあります。
そのほかの持病であっても普段から服用している薬がある場合は医師や薬剤師にメロセットとの併用が大丈夫かどうか確認しておくことが重要です。

メラトニンは多量に服用すると頭痛やめまいなどのほか悪夢を見るという副作用があると言われます。
メラトニンは10歳くらいが最も分泌量が多くなることから、不眠に悩まされていても子どもが服用してしまうとメラトニン過剰状態になってしまいます。
妊娠中の服用も胎児への悪影響が心配されるため服用不可とされ、効き目が穏やかであっても注意点をしっかりと守って服用すべき薬です。